高校入学枠、最低2800人の定員増を

大阪の高校入試では、公立高校への出願者数が増え続ける状況が続いています。
今年度の入試では、前期入試が1.50倍、後期入試が1.23倍に達し、多くの不合格者を出しました。全日制を不合格となった生徒たちは、夜間定時制の2次選抜に殺到し、167人の不合格者が出る事態となり、府教委は異例の補充募集を実施しました。
一方、府内私立高校の総入学者数は、過去最低を更新しています。これには大阪府が私学助成を大幅に削減したことによる、多くの私立高校の授業料値上げが大きく影響しています。
こうした結果、今春後期入試で5,965人の公立高校不合格者が生まれ、最終的に高校へ行けない中卒生をつくり出しています。高校に行けない生徒をこれ以上ふやすことは許されません。そのためには、全日制高校の入学枠の大幅な拡大を行うとともに、公私間の学費負担の差を縮めるため、私学助成の拡充をふくんだ対応が求められます。
来年度の入試では、中学校卒業者数は増加傾向に転じ、約4300人増加する予定です。これに対し、現在の入学枠で対応するだけでも最低、公立で約2800人の募集定員増、すなわち70クラス分の募集学級数増を緊急に行う必要があります。枚方教組は、全日制高校への入学枠の大幅な拡大を求め、すべての子どもの成長・発達を保障する高校教育の充実へ、教育条件の整備、改善を求める緊急署名に取り組みます。

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