第2回 せんせのがっこ

講師は甲斐真知子さん(茨木)

講師は甲斐真知子さん(茨木)

第2回せんせのがっこは、甲斐真知子さん(茨木市立天王小)を迎えて「豊かなつながりを育みあう集団づくり」をテーマに、講演と分散会での実践交流を行いました。

甲斐さんは自身の実践をふり返る中で「子どもたち一人ひとりに願いがあり、その願いをつなぐのが私の役目」と考え、生きづらい「いま」という時代の中でも健気に生きている子どもたちの声を紹介しました。

学力テストについて「まちがい直しのできないテストをどうしてするんですか」「テストで息苦しくなって、休み時間に深呼吸をしに校庭に下りました」。家族関係の中で揺らぐ子どもは「塾もいやや。学校もいやや。でも家はもっといやや」とつぶやきます。甲斐さんは、どの子も学級の中心にすえ、事あるごとに子どもの味方だとメッセージを送り、一方では授業でわかりやすい板書とていねいな言葉を心がけます。子どもたちは、学習していることや学習そのものがどんな値打ちがあるのか、様々に問いかけます。子どもの発案で教室に箱だけの「防犯カメラ」をとりつけ、教師がいないときに起こったことでも「何が映ってるんだろうね」と子どもたちに客観視できる力を育てました。作文を書くことで子どもたちがつながりあい、「事件」が起きたときでも見られた子どもたちの成長について確かめあい、行事で子どもたちといっしょにドキドキしてとりくみました。

分散会では、教師自身のつながる力について、一人でがんばらない、管理職を含めいろんな先生や保護者の力をどんどん借りる、などの点で論議が深まりました。

参加者の感想より

  • 問題を起こす子をジャマ者扱いするのではなく、願いを探って温かく接してあげる先生の姿勢に感動しました。忙しさに気持ちを奪われず、子どもに寄り添えたらと思います。
  • 子どもとの信頼関係の結び方を考えるきっかけになりました。「どんなに裏切られても信じる」という甲斐先生を尊敬してしまいました。私も見習います。

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