スプリンクラーがない?給食はセンター方式?

第3回事務局会議を行いました!
9月12日(土)、午後1時30分よりラポールひらかたで第3回(通算第53回)事務局会議を行いました。久々に参加してくださった方もいて、14人で話し合いました。
 この日の話題の中心も、四條畷北高校に予定されている分校問題でした。そのあまりにもひどい内容に、参加者からは怒りを通り越し、ため息が出るほどでした。その内容を紹介します。
 府教委が9月4日、府議会各会派に9月補正予算について説明を行いました。それによると、分校の教育条件整備に関する予算額については、9月補正予算段階で最終的に内示された追加工事費額は1億9466万円です。当初予算で確保していた約7864万円を加えても、工事費は約2億7330万円です。これは府教委が教室・厨房等の改修に必要と見込んだ額の、約32.1%にすぎません。この予算で、どうやって教育条件整備をするというのでしょうか。
 この予算額の内示を受けて、支援教育課は当初予定していたスプリンクラー設置を見送る予定です。その他、転落防止柵の設置などが予定されていますが、分校の教育条件整備の全体に関わる詳しい内容は明らかになっていません。このような状態で、本当に子どもたちの安全が守れるのかはなはだ疑問です。「スプリンクラー設置は命の問題、お金の問題ではない」と保護者からも怒りの声が上がっています。
 また、スプリンクラー設置を見送れば、校舎の使用延べ床面積を消防法の関係で6000㎡以下に限る必要があります。これでは、分校に移行する生徒数・学級数に見合う普通教室数を確保できない可能性が生じます。そのために特別教室の間仕切り、普通教室への転用、つめこみ学級などの事態も生じかねません。今後の児童生徒数の増加に対応するため設置される分校が、予算縮減のために設置当初から「つめこみ・教室不足」が予想されるなど、あってはならないことです。
 さらに、学校給食の運営方法も変更になります。府教委は、当初予定していた自校方式の給食から、「北河内の分校」については四條畷市の給食センターから「給食の提供をうける方向で調整」としています。これも、厨房改修の予算がないための措置ですが、本校と同等以上の教育条件整備は大阪府が果たすべき最低限の事柄です。分校においても大阪府が責任を持って学校給食を提供すべきことは言うまでもありません。
 給食センターから「給食の提供をうける」ことで、まず支援学校の独自献立はまず不可能になります。また、四條畷市立の学校が代休や創立記念日等で休業日の場合、支援学校のみの給食調理が可能なのかも定かではありません。2次調理、アレルギー対応もまず不可能です。府教委は、現時点においてこれらの不安について解決の見通しを示しておらず、大阪府が責任を持って関与できない給食センターへ「丸投げによるおまかせ給食」は教育水準の低下であることはあきらかではないでしょうか。
 これら、4地域の分校設置に関わる共通の問題の他に、北河内地域独自の問題があります。それは、四條畷市が突如対象地域に加わったことと、寝屋川支援学校の分校ではなく、交野支援学校分校としたことです。
 府教委は、当初分校の対象を「高等部を中心」としてきました。そして、分校で学ぶ「対象者」については「今後検討を重ね、6月中旬をめどに4地域すべてにおいて確定する」としていました。これらを踏まえ、寝屋川支援学校では新校への移行を視野に入れつつ、「過大・過密」の問題を少しでも解消するために「枚方市と交野市在住の中学部」を軸に合意を形成してきました。また、中学部の枚方市と交野市在住の生徒は、卒業後は交野支援学校高等部生活課程に進学をしていますが、年次進行で分校へ移行し、交野支援学校は3年後には本来の肢体不自由校に戻る予定でした。しかし、今回の府教委の「事務連絡」において対象地域に突如「四條畷市」が加わり、しかも「(仮称)交野支援学校分校」とすることが明記されたのです。
 対象地域に「四條畷市」が加わることについて、寝屋川支援学校では一切論議の対象になっていません。なぜ、四條畷市が突如加わったのか、教職員・保護者の間で大きな疑問が沸き起こっています。寝屋川支援学校中学部の四條畷市在住の生徒は、卒業後は同校高等部に進学を予定しており、この時期の突然の変更に大きな混乱が生じています。
 府教委は「分校が設置されるのは四條畷市であり、四條畷市の生徒が通うのは当然」としています。そうであるなら、寝屋川支援学校で分校の対象者を「枚方市と交野市在住の中学部」を軸に論議を進めている時に、その話が府教委から出てくるはずです。しかし、そのような話は府教委からはありませんでした。今回、「給食のセンター方式」問題と軌を一にして「突如」出てきたのが対象地域の「四條畷市」の追加であり、保護者・関係者には疑問が広がっています。
 (仮称)交野支援学校分校とすることも、大きな問題です。府教委方針によれば、来年4月からこの分校で学ぶ生徒は、寝屋川支援学校の現小学部6年生、現中学部1年生から3年生のうち、枚方・交野・四條畷市在住の生徒に加えて、地域から入学してくる生徒となります。交野支援学校から分校へ「転校」を余儀なくされる生徒は一人もいません。それに加えて、新たに設置される分校は知的障害が対象です。交野支援学校は、元々肢体不自由児のための支援学校で、高等部に生活課程を設けてはいるものの中学部の知的障害に対応した教育課程は組織されていません。また、分校へ移ることになる保護者の声も「寝屋川支援学校の分校にして」という意見が多数となっています。これらのことから、寝屋川支援学校を本校とする分校にすることが自然ではないかと思われます。
 事務局会議では、これらの内容についてまず情報を参加者全員で確認しました。そして、少しでも分校の教育条件を良くしていくことで意思統一しました。当面、直接請願行動やつどいの開催などを計画していくことになりました。次回、9月27日の実行委員会で具体化していきたいと思います。
 それから保護者のつどいですが、一度先生や関係者抜きで、保護者だけでやってみようということになり、9月30日(水)午前10時からラポール4階の研修室で行うことになりました。ぜひ、たくさんの保護者のみなさんにお集まりいただきたいと思います。
 これからの会議の予定ですが、次回事務局会議は10月12日(祝)に行いますが、その前に9月27日(日)午後1時30分から第14回実行委員会を行います。今からご予定ください。よろしくお願いします。

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