交野市と枚方市の長尾中・長尾西中・杉中・津田中校区は四條畷校へ!!

あまりにひどい内容!!府教委、通学区域割の変更を発表!

 新年早々、たいへんな事態になりました。府教委は1月15日、「2020年度大阪府立知的障がい支援学校における通学区域割の変更について(通知)」を府立支援学校の校長・准校長と市町村教育委員会宛に発出し、「府立支援学校における知的障がい児童生徒の教育環境の充実に向けた基本方針」(以下、「基本方針」)にもとづいて北河内地域、中河内地域、泉南地域の通学区域割を変更すると発表しました。

 今回の通学区域割変更の内容は、①現在枚方支援学校高等部の通学区域割となっている「交野市全域と枚方市(長尾中、長尾西中、杉中、津田中の校区)」の高等部入学生徒を交野支援学校四條畷校、②現在八尾支援学校高等部の通学区域割となっている「東大阪市(長栄中、意岐部中、小阪中、金岡中、布施中、上小阪中、長瀬中、弥刀中、柏田中の校区)」の高等部入学生徒を生野支援学校、③現在佐野支援学校の通学区域割となっている「泉佐野市・熊取町全域」の小学部・中学部入学児童生徒を泉南支援学校に2020年度の入学児童生徒より、学年進行で移行するものです。

 北河内地域では、私たちが心配していた「枚方市に住んでいても枚方支援に行けなくなる」ことが現実のものにされようとしています。そして交野市の子どもたちもまた通学区域の変更を余儀なくされ、やっと近くにできた枚方支援に通えず、遠い四條畷校まで通わなければならなくなるのです。私たちは支援学校の「過大・過密」を根本的に解消するためには、北河内にもう1校支援学校の建設が必要だと訴えるとともに交野支援四條畷校の本校化を求めてきました。その願いを無視するかのような今回の変更は、到底容認できるものではありません。

 今回の「通学区域割の変更」について府教委は、「既存施設の活用」の具体的内容とし、2022年度までに北河内地域では50人程度に対応する見込みとしています。この施策がすすめられても枚方支援学校を始めとする支援学校の「過大・過密」の根本的解決にはつながらず、さらに長時間通学を強いられる子どもが増大することは必至です。このような場当たり的とも言えるような施策のしわ寄せは、すべて子どもたちに返ってくるのです。今回の変更は、明らかに子どもたちの数合わせを行うためのものと言わざるを得ません。

 これからのとりくみとしては、まずこの事実を多くの人々に知らせ、怒りのエネルギーを増大させていくことが必要です。そして安易な通学区域の変更よりも新たな支援学校建設や四條畷校の本校化など、子どもたちにとって大切な教育環境の整備を求めていくことがより重要になってきます。

 「北河内の障害児教育を発展させる会」では、今回の「通学区域割の変更」に関して多くの方々のご意見を集めたいと思っています。ぜひ、みなさんの声を「発展させる会」までお寄せください。よろしくお願いします。

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