対市交渉

枚方教組は、3日、市教委に対し、教育・労働条件の改善を求め「2009年度対市要求書」を提出しました。以下は、交渉の中でおこなった職場からの主な発言(要旨)で、市教委の主な回答(要旨)は別掲の通りです。

柿木委員長があいさつ。

柿木委員長があいさつ。

急がれる老朽対策・改修
学校の老朽化対策・鉄製窓枠の改修が求められます。
「鉄製窓枠が古く、錆びているのはもちろん、閉まりにくくとてもはずれやすい。堅くて勢いよく閉めたら窓ガラスにヒビが入った。」「集中下足室がなく土足共用の廊下。体育館・階段のペンキを塗ったところがはげ落ちる。」「狭い教室、低い天井、開放廊下で冬は寒く、夏は暑い。」など、年々老朽化が進む校舎の補修・改修を求める声がつよまっています。
「シーソー、登り棒、滑り台が使用禁止。子どもたちからつまんないの声。残った人気のブランコに殺到し、休み時間は順番待ち状態。維持・管理が大変な芝生にかける費用あれば遊具に回して」危険な遊具の即時撤去と安全な遊具の早急な設置が求められます。

学校予算の増額を
「天井が熱いのか三階の教室は、今の設定温度では蒸し風呂状態の時がある。実質的に28度になるように温度を柔軟に設定できれば」「耐震工事で、せっかく取り付けたエアコンや緑のカーテンがいったん取り外される。高価なカラーインク入れないと動かないプリンタなどムダがある。学校は先の新型インフルエンザ対策用にマスク購入の臨時出費もあった。」「成績つける時期、仕事が重なりパソコンが足りない。」など全市一斉のエアコン作動で学習環境では、大きな前進が見られる一方、温度設定の弾力的な扱いや削られる学校予算の増額等を求めました。

講師不足・長時間多忙・健康不安をなんとかしてほしい
「体育軽減講師が来ない。数ヶ月前から休むことがわかっている産休の代替講師さえ派遣されない。異常な事態」代替講師がいなければ、即同僚に迷惑がかかり「病休になって1番つらいのは自分なのに、『入院して悪かった。迷惑かけてすまなかった。』『こんなことなら妊娠しなければよかった。』など言わせていいのか」と現場からの叫びがあがっています。「教職員がまず健康で、余裕を持って子どもの前に立つことが大事と言われた。文科省通達でもある労働安全衛生の実質化を」など人員不足・長時間労働の実態改善を強く求める声が出されました。

見直しや情報を
「評価基準があいまいで、賃金に差が出る。こんな評価育成システムで元気をもらったという声を聞かない。」「無理な小中いきいきの取り組みが、多忙化の要因になっていないか」「1人の失職者を出さないためにも、枚方での教員免許更新対象者数とその受講状況を明らかにすべき」など職場の切実な問題も出されました。

市教委の村橋学校教育部長は、「学校での努力は伝わってくる。できる所から取り組むよう努力する。国の補助金・交付金の活用等、補正で予算獲得していきたい。」と述べました。

市教委の主な回答(要旨)

  1. H22年までは耐震化が重点。大規模改修等はその後市全体の公共施設課と協議して。
  2. 耐震工事に伴い教室側窓枠のアルミ化。一部廊下側は随時継続。
  3. 危険遊具の撤去を最優先に。学校間バランス・授業活用優先を考えて新規更新。
  4. 交付金を活用し、H21・22で全小学校に監視カメラを設置し、検証する。
  5. 講師が見つからず学校負担は承知している。一日も早く配置すべく全力尽くしたい。
  6. 年度途中からの就学援助の受付も、周知させたい。
  7. 教員免許更新にかかわる府からの通知等は、校長を通じすみやかに連絡する。

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