10年度府の教員採用選考結果から
安上がり教育推進、代替講師不足をつくるな
府教委は、10月26日、2010年度大阪府公立学校教員採用選考テストの結果を発表しました。主な特徴としては、志願者数が前年比1044人減(△7.9%)で、合格倍率は4.3倍(前年4.8倍)、合格者数2055人は前年比22人増の1.1%の微増で、採用予定者数2020人と同水準の数にとどまっています。
大阪府の定数内講師は、09年度2554人(小・中学校1752人、支援学校・高校802人。大阪市・堺市を除く)にのぼり、異常な定員不足の実態です。毎年の新規採用者数は、必要な教職員定数の半数にも満たない数しか確保されていません。このままでは来年度の定数内講師の大量配置、年度途中の代替講師の不足による「教育の穴があく」事態の深刻化はさけられません。
<大阪府の定数内講師数と新規採用者数>
06年度 | 07年度 | 08年度 | 09年度 | |
定数内講師 | 2058人 | 2014人 | 1933人 | 2554人 |
新規採用者数 | 1984人 | 1854人 | 1892人 | 1611人 |
※政令市(大阪市・堺市)は除く。ただし06年度新規採用者は堺市を含む。