近代大阪に生まれた「女性ひとり遣いの人形浄瑠璃」
美しくも、繊細なしぐさや振り、動きをお楽しみください
毎年恒例の大阪労連北河内地区協議会・秋の文化行事、今年は乙女文楽です。大阪発祥の文楽ですが、実際に観た方は少ないのでは?今回の乙女文楽は、通常男性三人で遣う伝統人形浄瑠璃「文楽」の人形を、女性が一人で操るように考案された日本の伝統人形芝居です。大阪に住みながら文楽をまだ一度もご覧になったことがない方は、ぜひこの機会にご覧ください。
文化庁・文楽への誘い
出演 乙女文楽座
演目
1部
- 二人三番叟 (ににんさんばそう)
- 天下泰平や五穀豊穣、家内安全を祈願する日本の伝統的な祝賀舞踊劇です。能楽の「翁(式三番)」に由来し、翁や千歳を省いて、二人の三番叟が軽快かつ力強く鈴を振って舞う、おめでたい演目です。
- 新版歌祭文 (しんぱんうたさいもん)
- 1780年に大坂の竹本座で初演された近松半二作の人形浄瑠璃および歌舞伎の代表的な世話物(市民の恋や生活を描いた劇)です。宝永年間に実際に起きた、油屋の娘・お染と丁稚・久松の心中事件を題材にしています。
- 壷坂観音霊験記 (つぼさかかんのんれいげんき)
- 明治12年(1879年)に初演された人形浄瑠璃・歌舞伎の演目です。奈良県高取町の壷阪寺(南法華寺)の観音霊験を題材にし、盲目の夫・沢市と献身的な妻・お里の深い夫婦愛を描いた名作世話物です。
(10分休憩)
2部
- 伽羅先代萩 (めいぼくせんだいはぎ)
- 江戸時代の仙台藩で起きた伊達騒動を題材にした、人形浄瑠璃および歌舞伎の代表的な名作時代物です。通称「先代萩」と呼ばれ、お家乗っ取りを企む悪人と、幼い若君を守る忠臣たちの姿を描いています。
- 義経千本桜 (よしつねせんぼんざくら)
- 源義経の都落ちを軸に、死んだはずの平家の武将たちが実は生き延びていて復讐やそれぞれの運命をたどる、人形浄瑠璃・歌舞伎の三大名作の一つである壮大な時代物の物語です。
お申し込み
大阪労連北河内地区協議会「秋の文化行事」乙女文楽実行委員会
守口市八雲東町2−49−2北河内民主会館3F
電話 06-6906-5091

「乙女文楽座」とは
乙女文楽は、文楽人形を女性一人で遣う人形浄瑠璃です。
大正14年大阪で生まれ、当時は14〜15歳の少女が三味線を弾き、浄瑠璃を語り、人形を操り、人気を博し大変さかんとなりました。昭和初期には3つの座があったのですが、戦争や座員の結婚などで、しだいに座としての乙女文楽は消滅。
大阪では、平成4年(1992)、乙女文楽を研究されていた龍谷大学教授・土井純一氏の尽力により、大阪・相愛短期大学で、乙女文楽教室「人形制作コース」と「乙女文楽コース」を開催。一般公募で集まった座員とともに、平成6年に、乙女文楽誕生時から14歳で座長として活躍してきた吉田光子氏を座長に招き、実に52年ぶりに座が結成されました。平成9年には、国立文楽劇場で旗揚げ公演が行われ、大阪・京都・神戸などの公演とボランティア公演、招待されての海外公演もされています。
⭐️⭐️世界遺産の文楽は、男性が三人で一体の人形を遣いますが、乙女文楽は「耳紐・腕金・足具」などの独特の工夫によって、遣い手と一体となり、美しくも繊細な仕草や、振り、動きを表現します。乙女文楽座から独り立ちされて、公演活動されている方もおられます。